
【Djent】Xurl 「Origin」(2014)
アルバムについて
アメリカはテキサス州サンアントニオ出身のプログレッシブデスコアバンドのミニアルバム。
トラックリスト※赤字はお気に入りトラック
01.Origin
02.Ancient Science
03.Shapeshift
04.Insight
お気に入りの曲
01.Origin
02.Ancient Science
04.Insight
好きなところ
・非常にテクニカルでプログレッシブなサウンドなところ。
好きではないところ
・ないですね。
説明
非常にプログレッシブ度数が高く、テクニカル要素の強いアルバムです。実験的な部分も多く感じられ、プロジェクト要素も感じられるなんとも難解な構成の曲が多い、Djent要素も強い仕上がりとなっています。バンド名からしてもなんて読むのか分からない、ある意味難解で不思議な印象を受けされるには十分なくらいの存在感を放つ強烈な存在感を感じさせるバンドでもあります。
まあバンド名やジャケットの印象からも分かるとおり、何だこれはと聴き手が不思議がるようなことがある意味予想できる謎の多さを多く含ませた存在感もあり、それが返って興味をそそる、ある意味分かりやすいバンドでありアルバムだと思います。
とは言っても聴き所は多いと思うし、個人的にはこれくらいあからさまなイメージを持った作品は返ってそれほどネガティブな印象を受けずに聴き通す事ができました。ちょっと狙い過ぎじゃないとか変な詮索をしてしまうとちょっとチープに思えてしまうのですが、そこまでの印象は無く、不思議は不思議のままでこの作品を受け入れることが出来たので作品の出来栄えにも十分納得いくものだと捉えています。
まあ見た目若いメンバー(ぱっと見20代前半くらい?違っていたらごめんなさい。。)が幾つかメディアで見ることが出来たのですが、面白い存在になるかなーと今後期待したいかと思いました。
本作のうりについて
とにかくテクニカルでプログレッシブでDjent要素も強いデスコアバンドであるところに聴き応えの強い要素を持ち合わせ、聴き込んでみると少々難しさを感じさせつつもその小難しさが結構面白いと思いました。
ただし、本作で聴かれるテクニカルプログレッシブ要素はそれほど目新しくは無く、ありがちに聴こえる内容に、聴く人によってはそう思うかもしれません。でも個人的にはその目新しさを感じさせない点では同じ考えだけど、楽しめた内容であることには間違いないので面白い存在だとは思いますね。
お勧めの曲について
私のお勧めの曲は以下の通りです。
#1「Origin」
#2「Ancient Science」
#4「Insight」
#1「Origin」
初めの不穏なイントロで始まり、かなりヘビーなドラミングと共に強烈に歪ませたギターのサウンドにDjentっぽさを感じさせるほどの低音のギターでさらに重苦しさを増大させ、激烈無比な無慈悲なほどに冷酷な世界観を作り上げています。出だしの曲としては十分にインパクトを生み出していますね。
#2「Ancient Science」
#1「Origin」で作り上げた強烈にヘビーな不穏極まりない、限りなくどす黒い世界観に輪をかけて酷く邪悪な世界観を作り上げています。とにかくブルータルなデスコアサウンドで突き進み、どぎついほど削りに削るブレイクダウンの悪意全開なサウンドがとにかくエグいですね。
とは言えただどす黒い世界観を作り出しているだけではなく、曲そのもののブルータル度を高めているのが、非常にレベルの高さを感じさせる演奏技術にあると思います。とにかくテクニカルな技術集団と思えるほどに演奏レベルは高いですね。その演奏技術の高さとアイデアとが結びついて、これほどまでにどぎつい邪悪な世界観を生み出しているデスコアサウンドに仕上がっているのだと思います。
途中メロディアスなパートも出てきますが、そのメロディもまた不穏なサウンドに仕上がっているから不思議ですね。とにかくこの重苦しさとテクニカルなで無慈悲さを感じさせるところがこの曲のウリでもあると思います。ブルータルである点もまた良い感じですね。
#4「Insight」
出だしが少々美しさを感じさせるパートで始まりますが、曲が進むにつれてガリガリと削るブレイクダウンパートの繰り返しで次第に曲の展開もスピードを上げていき、だんだんとブルータルな展開と進んでいきます。この曲は他の曲にはない疾走パートが使われているんですよね。
例えば、1:45あたりの疾走感、そして2:05あたりのメロデス風な疾走パートは実に格好良く、心地よくデスメタリックな要素を強めていき、だんだんと曲の盛り上がりを見せるパートへと雪崩れ込んでいきます。
3:40あたりで、直前に溜めに溜めてガツンと邪悪なほどに沈み込むブルータルなブレイクダウンパートに落とし込んでいく様は非常にブルータルだけれども格好良く、えぐさもまだ強烈で、4:25でそのえぐさは最高潮に達していくと…なかなか曲の終盤まで聴き応えのある出来栄えとなっていますね。
本作のマイナスかなーって思うところは?
あまり無いですね。曲の少なさが物足りなさを感じさせてしまっているので、早くフルレンスを聴いてみたいですね。
色々語ったけど・・・ぶっちゃけ本作ってどうなの?
とにかくテクニカルでブルータルな出来栄えなので、ブルータルなテクニカルデスコアアルバムが好きな人にお勧めしたいアルバムです。当然4曲しか収められていないミニアルバムなので、フルレンスが出たらそのアルバムもお勧めしたくなるんだろうなーと今から想像してみたり。
とにかく期待膨らむほどにこのアルバムの出来栄えは素晴らしいので是非チェックして欲しいアルバムですね。
評価:★★★★★★★★★☆ (9.0)
映像
Ancient Science
評価
★★★★★★★★★☆ (9.0)
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