【ブラックメタル】Dødheimsgard 「A Umbra Omega」(2015)

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アルバムについて

ノルウェーはオスロ出身のアバンギャルド/ブラックメタルバンドのアルバム。

トラックリスト※赤字はお気に入りトラック

01. The Love Divine
02. Aphelion Voida
03. God Protocol Axiom
04. The Unlocking
05. Architect Of Darkness
06. Blue Moon Duel

お気に入りの曲

02. Aphelion Void
03. God Protocol Axiom
04. The Unlocking

好きなところ

暴虐性を感じさせるブラストパートが本作においても聴けるところ。

好きではないところ

かなりプログレッシブな作風がとっつきにくさを感じさせるところですかね。

説明

Dødheimsgardも何気に細々と活動してるんだな…本作「A Umbra Omega」が8年ぶりの作品とはいえ解散せず活動しているのが不思議に思えてしまうんですよね。なにせ結成が1994年。もう20年以上も消滅することなく、メンバーが流動的であるとはいえ、現在もまだDødheimsgard名義の作品をリリースしていることは奇跡に近いのではないでしょうか。

出したアルバムはフルレンスが5枚。音楽性は初期の頃に比べると劇的な変化を続けているものの、ノルウェイジャンブラックメタルであり、わずかながらプリミティブな要素が残っている点も喜ばしいと思う。目立つ音楽性にプリミティブな要素は感じられないかもしれないが、でも確かに残されていることは事実。そうとうアバンギャルドな要素が強い音楽であるため、なかなか評価しづらいとは思いますけどね。

前作「Supervillain Outcast」よりもアバンギャルドさを深めて不協和音を奏でるサウンド

実験的な印象を受けるのは何も前作「Supervillain Outcast」だけではなく、さらにその前のアルバム「666 International」でも多く感じられてきたが、個人的には共通するサウンドである部分が残されているように思える。それはブラックメタル要素である「毒素」が次第に薄れていくものの、よりアバンギャルドで実験的なサウンドをより強めていったサウンドに変化を遂げていった結果であり、プログレッシブさを感じさせるサウンドへと変化していった結果が「A Umbra Omega」であると思う。

名盤「Satanic Art」のようなざらついたインパクトが強烈なブラストパートが印象的だったサウンドスタイルは「666 International」でも引き継がれていったが、プログレッシブなサウンドが支配している楽曲が目立つ「A Umbra Omega」においても、ざらつき感は弱まりつつも激烈なブラストパートが残されている点は決して見逃せない。

Dødheimsgardが目指す音楽の方向性とは

個人的に非常に困惑させられる作品を作り出していると思うので、結局Dødheimsgardがどこに向かっているんだろうか?という答えの出ない疑問が付きまとう。まあ素人の考えからして「Kronet Til Konge」と「Satanic Art」と「A Umbra Omega」を比較することはかなり無謀な気もするけど、「Supervillain Outcast」「A Umbra Omega」とでは実験的でいてプログレッシブさを感じさせるところがあるのでこれが腑に落ちるのですよ。

ああ、Dødheimsgardはこういう音楽がやりたいのかな?と自分の中で何か疑問に対する答えみたいなものが見えるような。まあDødheimsgardにしかわからないことを考えても時間の無駄ですかないんですけど(汗)

ブラストパートがある時点でやっぱりその暴虐性に嬉しく思うわけで

どうも曲が主張するのはアバンギャルドなプログレッシブなサウンド。一時期のUlverっぽさを感じるのは少々乱暴な意見かもしれないけど、どう見ても曲自体不協和音を並べて、時にはサックス音も聴こえる不思議な世界観を作ろうとする「変」なサウンド。

この点では決してブラックメタルっぽさは皆無なんですけど、曲の出だしがズガガガガ!!と暴れに暴れるブラストパートが実に強烈で、それは「Satanic Art」を彷彿させる激烈なサウンド。ざらつき感はないけど、暴虐性を表現する最高のパートで、もしかすると「激」である要素とプログレッシブ的な「静」である要素を一つの曲の中において表現させるために用いたのではないだろうか、芸術性を高めるための手法としてこういう曲を作ったのかな?などと思うんですよね。

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あくまでブラックメタルアルバムで終わらせるならブラストパートてんこ盛りにすればいいんだろうし。緩急のつけた構成であるがゆえに曲の深みみたいなものを感じさせるような気がします。

非常にとっつきにくく、それでいて難解でもある万人受けのしないアルバム

決してこのアルバムは長く聴き続けるには苦労するアルバムだと思います。聴いていてテンションが上がるようなものでもないし、かなり不協和音的なサウンドの連続にハッピーになるような曲もないですからね。精神的にきついものがあります。でもそれだから作品の質が悪い、と言っているわけではないんです。芸術性というか、わかる人にはわかる、というものだと思います。

決して万人受けはすることはないだろうし、Dødheimsgardでいまだに「Satanic Art」がDødheimsgardでは一番好きだった私にとってもなかなか堪えるものがありますね。ブラストパートのブラックメタル要素が強いところだけかいつまんで楽しんでいる私のような素人ものでは決して偉そうなことを言えるわけではないのは重々承知の上でレビューを書いているのですけど。。

お勧めの曲について

私のお勧めの曲は以下の通りです。

#2「Aphelion Void」
#3「God Protocol Axiom」
#4「The Unlocking」

#2「Aphelion Void」

前作「Supervillain Outcast」の#2「Vendetta Assassin」の出だしと同じようなブラストパートが曲の出だしに飛び出してきて「おお!!」と思わずなります。この狂ったようなブラストパートを聴くとDødheimsgardの暴虐性の格好良さを感じ取れるかと思います。出だしはかなり暴虐なパートですが、そのあとはプログレッシブ色の強いアバンギャルドなサウンドに落ち着きます。

時にズダダダ!バタバタするパートも出てきますが、プログレッシブなサウンドが支配するパートがほとんどですね。11:13ではまたしてもブラストパートが数十秒続きます。

ちなみに、この後の曲も、このブラストパートと同じようなバートが使われています。

#3「God Protocol Axiom」

シンフォニックな印象を受けるブラストパートで幕を開けますが、このブラストパートが非常に格好いんですよね。とにかく激しくてかなり痺れますね。そしてそのあとはまたプログレッシブで静かな落ち着いたパートへと展開していきます。ゆったりとただただ展開していくのですが、7:39辺りからまたしても暴虐なブラストパートが始まり暴れまくります。ここも格好いいです。

#4「The Unlocking」

この曲もまた激烈なブラストパートで幕を開けます。しっかしドラムが速い!狂いまくっていますね!とにかく強烈極まりないです!そのあとは少々落ち着きを見せつつ、6:11あたりから、またしてもドラムが暴れ出します。それほどインパクトは強くはないけれども、ギターも同じく暴れ始めます。そのあとはまたプログレッシブな展開に移り落ち着いていきます。8:31でも暴れて落ち着いて…その繰り返しが続いていきます。

本作のマイナスかなーって思うところは?

かなりプログレッシブな作風がとっつきにくさを感じさせるところですかね。

色々語ったけど・・・ぶっちゃけ本作ってどうなの?

Dødheimsgardの音楽性はなかなか理解するのは難しいと思うし、プログレッシブ色が強くとっつきにくさも結構あるのですが、ブラックメタル要素もあるし暴虐的なパートもあるのでその点は評価したいですね。曲のパートはほとんどがプログレッシブ色のパートが占めていて、1、2割程度がブラックメタル色なので、その点を考慮されて本アルバムを聴いてみると良いかと思います。

映像

God Protocol Axiom

評価

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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