【メロデス】Amorphis 「Under The Red Cloud」(2015)

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アルバムについて

フィンランドのヘヴィメタルバンドのアルバム。
デス声で歌うパートもあるので、個人的にはデスメタルの要素も含まれていると捉えています。

トラックリスト※赤字はお気に入りトラック

01. Under The Red Cloud
02. The Four Wise Ones
03. Bad Blood
04. The Skull
05. Death Of A King
06. Sacrifice
07. Dark Path
08. Enemy At The Gates
09. Tree Of Ages
10. White Night
11. Come The Spring (Bonus Track)
12. Winter’S Sleep (Bonus Track)

お気に入りの曲

01. Under The Red Cloud
02. The Four Wise Ones
03. Bad Blood
04. The Skull
05. Death Of A King
06. Sacrifice
08. Enemy At The Gates
09. Tree Of Ages

好きなところ

特にメロディの質がいいですね。

好きではないところ

ないですね。

説明

Amorphisが相変わらず絶好調です。作品のレベルはリリースすればどれもが素晴らしく、聴き手の心を掴んで離さないのです。やっぱりメロディが非常に充実してるんですよね。いつまでもアイデアは枯渇することなく、あくまでAmorphisの持つオリジナリティの素晴らしさは本作でも色褪せることはないです。ボーカルのTomi Joutsen(以下トミ)の存在感ある歌声もAmorphisのサウンドに非常にマッチしているし、もう不動のボーカルとしての地位を確立してその存在感は一層増すばかりです。本当に良いボーカルですよね。

本作でもフォーキッシュな伝統的サウンドが失われていることはないです

本作のサウンドの特徴としてはやはり伝統的な、彼らの故郷のイメージを持つメロディをふんだんに取り入れているところです。日本人の自分の感覚ではヨーロッパの伝統的な土地や風土を伝えるメロディなんだろうとしか表現できないサウンドだけれども、Amorphisが持つオリジナリティ溢れるサウンドとして過去の作品から脈々と伝え続けるサウンドが本作にも盛り込まれていて、一聴してAmorphisのサウンドであることがわかるサウンドなんですね。一貫してAmorphisの思想やメッセージといったものが伝わってくるんですよね。

本作をプロデュースしているのは「あの」イェンス・ボグレン

もうお馴染みと言ってもいいのかな?OpethやKatatonia、Soilwork、Paradaise Lostなどを手掛けたイェンス・ボグレンが担当しています。この人の手掛けた作品の数の多さに驚くけど、幅広く色々なバンドのアルバムをプロデュースしていることにもっと驚かされますね。

「Tales From The Thousand Lakes」のようなサウンドではないけれどなぜかこのアルバムを思い浮かべてしまう

個人的にAmorphisの最高傑作は「Tales From The Thousand Lakes」だと思っている頑固な古い考えの私ですが、サウンドのオリジナリティというもの、Amorphisというバンドがいかにオリジナリティをもって独特の世界観により広く知れ渡る存在になったのか、ということを改めて考えてしまうんですよね。

そもそもAmorphisの持ち味は彼らの出身であるフィンランドという、日本人である自分としては遠い国で北欧で伝統的なサウンドも全く知らない珍しいもの…でも不思議な魔力めいた不思議な感覚…。全く味わったことがないけどどこか優しくいい意味で土臭い大草原の中で聴こえてくる、まったく触れたことのないメロディなのにどこか懐かしささえ感じる土臭い土着的な「匂い」を感じさせる不思議な感覚。

そういったトリップ感覚に近い、目を閉じると日本にいることを忘れさせてくれるような、土着的なサウンドを「鼻(嗅覚)」で感じるような、そんな感覚が「Tales From The Thousand Lakes」には強く感じさせらたものですが、そういった伝統的などこか懐かしさや安らぎみたいなものを、「Under The Red Cloud」には感じることができたんです。

3rd「Elegy」でそういった伝統的な「匂い」の強いサウンドはいったんそばに置かれ、ロック的な要素がどんどん取り込まれていった寂しさに取り残され、Amorphisへの感情もどこか失われていった時間は今思い出しても悲しいものでした。そういった失われた時間を埋めてくれる存在かなと思わせてくれるのが「Under The Red Cloud」なのです。

「Skyforger」に「The Beginning Of Times」に「Circle」にと、そりゃいいアルバムばかりですよ

決して「Under The Red Cloud」だけをべた褒めするわけではないですよ。どの作品も素晴らしいし、アルバムを出すたびに素晴らしいと思わせてくれる作品ですからね。メロディの質や感じからして延長上であるというか、Amorphisが作るメロディやサウンドにどれも大きな違いがあったらそれは違和感があるわけで。そういった意味では延長上の作品であると思うし、Amorphisが作ったらこうなるよね、という言い方も出来ると思います(かなり言葉悪いけど)。

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では「Under The Red Cloud」はどう感じたかというと、あくまで「The Beginning Of Times」や「Circle」といった作品の延長上の作風だと思います。基本的に大きく変化している点はない気がするし、あくまでAmorphisのサウンドが大きく変わることは「Under The Red Cloud」において見受けられることはなかったです。ただし…より伝統的な土着的「匂い」を多く感じました。なんていうか、より伝統的なサウンドを意識したのかな、と思いました。

そういったことを感じた瞬間、「Tales From The Thousand Lakes」を思い浮かべたのです。決して「Tales From The Thousand Lakes」とはまだ距離のある作品だけれでも、「Tales From The Thousand Lakes」の伝統的な土着的「匂い」が非常に強いサウンドとは異なるものだけれども、なぜか思い浮かべてしまったのです。

あくまで前作の延長上の作品で今作もまた素晴らしい出来です

個人的な想いを語ると止まらなくなるので話を戻しますが、「Under The Red Cloud」は前作の延長上である作品で、またしても素晴らしい作品です。メロディの美しさ、伝統的なサウンド、哀しさ切なさに満ちたメランコリックな雰囲気、そして激しく吠えながらも時に美しく歌い上げるトミの存在感溢れる力強いボーカル。どれをとっても一級品。

作品を出すごとに素晴らしい作品の数々。本当に素晴らしいバンドだなと再認識させられるAmorphisというバンド。まだまだ成長著しい素晴らしいバンドだと思います。

お勧めの曲について

私のお勧めの曲は以下の通りです。

#1「Under The Red Cloud」
#2「The Four Wise Ones」
#3「Bad Blood」
#4「The Skull」
#5「Death Of A King」
#6「Sacrifice」
#8「Enemy At The Gates」
#9「Tree Of Ages」

#1「Under The Red Cloud」

美しいピアノの響きが切ないムードを作り出す出だしからも本作の素晴らしさを認識することができるナンバーです。メロディが素晴らしいですね。ザクザクと刻まれながらもメロディアスに展開していくサウンドが格好いいです。そして、トミの力強く、そして美しく歌い上げる歌声がいいですね。

#2「The Four Wise Ones」

メロデス風で少し壮大に感じさせるメロディで幕を開ける本ナンバー。静けさを感じさせるパートではどこか悲しげな印象を受けます。グロウル型のトミの声が格好いいですね。

#3「Bad Blood」

伝統的なメロディが特徴的な、Amorphis節炸裂といったサウンドが印象的です。サビのパートが耳に残るメロディがいい味出していますね。伸びのあるトミの声が実にいいんですよね。

#4「The Skull」

この曲も非常に伝統的な牧歌的な印象を受けるナンバーです。サビのパートも良い雰囲気を作り上げていて聴いていて心地よいです。1:30辺りから始まる悲しげなギターのサウンドが切なくて心に沁みますね。

#5「Death Of A King」

この曲が一番好きな曲です。伝統的な音の美しさがめちゃくちゃ好きで、「Elegy」を彷彿させるメロディが素晴らしいです。アルバムの中では一番結構ヘビーなナンバーかと思います。アップテンポのパートは非常にノリが良くてリズムも格好良く最高です。

#6「Sacrifice」

ゴシックテイストの強いサウンドで、哀しみに満ちたメロディが切なく美しいです。サビの美しさも素晴らしく、そして一緒に歌いたくなるような格好良さがあります。アップテンポのパートも実にいいですね。

#8「Enemy At The Gates」

「静」と「動」が同居し、その二つの要素をうまく使い分けたナンバーです。ギターのリフが特徴的で、なぜかゾクゾクさせられてしまいますね。ドスの聴いたトミのデス声にちょっと驚かされますが、曲の激しさを一層引き立てています。

#9「Tree Of Ages」

かなりフォーキッシュなメロディが面白いナンバーです。アップテンポで軽快に展開していく様が楽しげで面白いですね。アップテンポに乗ってテンションも上がる感じがいいですね。

本作のマイナスかなーって思うところは?

ないですね。素晴らしい作品だと思います。

色々語ったけど・・・ぶっちゃけ本作ってどうなの?

前作の延長上の作品であり、本作も素晴らしい作品だと思います。メロディの充実、牧歌的でフォーキッシュ、かつ伝統的なサウンド、トミの歌声の素晴らしさと、素晴らしいと思える要素がたくさん詰まった作品だと思います。前作が好きな人には特にお勧めしたいアルバムです。

映像

Sacrifice

評価

評価:★★★★★★★★★☆ (9.0)

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