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After-The-Burial-Dig-Deep-album-art

アルバムについて

アメリカはミネソタ州ミネアポリス出身のプログレッシブデスコアバンドのアルバム。

トラックリスト※赤字はお気に入りトラック

01. Collapse
02. Lost In The Static
03. Mire
04. Deluge
05. Laurentian Ghosts
06. Heavy Lies The Ground
07. Catacombs
08. The Endless March
09. Sway Of The Break

お気に入りの曲

 
01. Collapse
02. Lost In The Static
03. Mire
04. Deluge
05. Laurentian Ghosts
06. Heavy Lies The Ground
07. Catacombs
08. The Endless March

好きなところ:

非常にプログレッシブ度が高く、かつ攻めている曲が多いところ

好きではないところ:

ないですね。

あれ?After The Burialのレビューってまだ一枚も書き上げていなかったっけ?

何気にAfter The Burialのアルバムを取り上げるのは初めてだったりする。聴いている音楽の方向性というか、自分が好きな音楽というものに対しこれほどまでに影響を受けたというバンド(アルバム)はあまりないんじゃないかな?と思えるほどに大きな存在でもあるのがAfter The Burialなんですね。

とは言っても、このバンドなら何でも良いというわけではなく、「In Dreams」はありで「Wolves Within」はそれほど印象が強く残るほどではなかったかな、と思っています。(さんざん「A Wolf Amongst Ravens」を聴きまくってきたクセに・・・という声が…?あれ?おかしいな?)

確かAfter The BurialのPV「Collapse」の駄文でも書きましたが、非常に残念な気持ちとなったのが「Wolves Within」なんです。様々な意見があると思いますが、「In Dreams」での狂ったように聴きまくったことと対照的に、「Wolves Within」は色々期待しすぎたからなのかめちゃくちゃ冷めた見方をしています。

どれだけほれ込んでいるバンドでも、厳しく見るのもとても大切だと思うし、あえて「Wolves Within」はちょっと合わないアルバムでした。

「In Dreams」はまさに異次元にでも迷い込んだようなトリップ感覚が強い作品だった

これはきっと誰もわかってくれないんじゃないかなと思うのですが、「In Dreams」の存在はどうも異質でありながらも、どうも今いる世界からどこか異次元の世界にでも迷い込んだような感覚なのですよ。非常に不思議な感覚。

そしてどこか心地よく、そして狂気にも近い感覚が妙に心を躍らせるというか、異常なほどにぐっと心拍数を挙げてくるような感覚。一体この感覚は何なんだろう?わからないけど、どこか心地よさも感じる。まさに今いる世界に居ながらにしてどこか別の世界にでもいるようなトリップ感覚。

うまく言えないけど、ただ「なんだかおかしい」感覚。空間が歪んで見えるような、どうも入り込んじゃいけないんだろう、きっと。たぶんこれは性格によるもの?暗示にかかりやすい人がどこか自分の意思を置き去りにしてしまい、本能のままにただおびき出されている罠にはまってしまうような。自分の意志は既に自分の手の中から離れてしまっている。

心を奪われるという言葉で表現するにはちょっと違うかもしれないが、でも自分と切り離されたもう一人の自分がどこかに行ってしまうような。その感覚はバンド側の狙いなんて全くないと思うけど、でも悪意にも近いコントロールされてしまうような理不尽にも近い感覚。ダメだと分かっていながらもやっぱり迷いこんでしまう。まるで自分が望んで迷い込んだかのように。

中毒性がAfter The Burialのサウンドになきゃダメなんだ!

個人的にはどこか普通じゃないと思うことってかなり大事にしている要素。普通じゃつまらないわけで、普通だったら数秒で投げ出しますが、それはつまり音楽を聴くのに必要なモチベーションなわけです。音楽を聴くのは決して受け身じゃつまらないわけですよ。

自分からどんどん素晴らしいなと思える要素すべてを見つけに行こうとするモチベーションが無いとダメなわけで。音楽って受け身になることが多いと思うのですが、それだとたぶん退屈で寝てしまいそうになる。煽られたらもうね、やってやろうじゃないか!ってくってかかるくらいじゃないとたぶん右から左にただ流れておしまい。だからこそ、どんどんオラオラ来てほしいわけなんですね。だからデスコアやデスメタルなんぞ聴いているわけなんですが。

まあそういうかなり細かいめちゃくちゃ分かり辛い(誰もわからない?)話をしてしまうのですが、さてここでいきなり(?)本題の「Dig Deep」の話を切り出してみますが、私は「Dig Deep」の事を語るにはまず「過去の作品の中でも非常に攻めているアルバム」だと思っています。

そして何より、オラオラしている「オラツキ度を150%増量してめちゃくちゃ複雑な演奏ばかりを詰め込んでみました」的なアルバムだと思っています。そう、After The Burialはそうこなくっちゃ!中毒性も同時にぶちまけていいんだよ!って言いたい。

もうね最高という言葉を使うのが全く説得力無い言葉だったので前置きがめちゃくちゃ長くなりました。そう、愛すべきAfter The Burialが帰ってきたんだ!と熱い気持ちに震えあがっていることを声を出して言いたいわけです!これだよこれ!なんてね。

しかしまあめちゃくちゃ攻撃性を増してきたもんだなと驚かされる。

改めて「Wolves Within」を聴いてみると何かがやっぱり物足りないと感じるわけです。

ではそれは何か。それは、

「攻撃性が少ない」こと。

それと

「テクニカルな要素を前に出したいせいなのか、落ち着いてしまったかのような丸くなってしまったようなサウンドばかりで満たしてほしい心にどうしても曲が響いてこない」

ということ。

これは非常に質が悪く、印象に残りにくい状態を生み出すわけですよ。まさに満たされない気持ち。もどかしくて何度も繰り返し聴き直しても、見つけられない。迷いの森にでも入ってしまったかのよう。辛くて辛くて仕方がないわけです。

ですが!

そのもやもやを繰り返しての「Dig Deep」の登場。もうね、「Collapse」で全てが吹っ飛びましたよ。生きててよかった、こんな素晴らしい曲に出会えるなんて。心の底から本当に嬉しい感情が爆発しました。全てのうっぷんを晴らしてくれるようで。

「距離が遠いと感じる」アルバムと「距離が近いと感じる」アルバムではどちらの方が良いですか?

もちろん後者の「距離が近いと感じる」アルバムの方がいいに決まっている。ずばり「Dig Deep」はそんなアルバム。だから曲が放つ熱気も凄まじいし、その熱に巻き込まれている時間こそ至福の時間なわけですよ。だからこそ曲に「攻めている」と思えるのであればそれはどんどん熱気が盛り上がっていく。

そういう曲に出会いたいと常日頃から思っている。でもそれは数少ないという現実もある。数少ないからこそ、After The Burialのような素晴らしいと思るバンドが存在していることは光栄にも思うわけです。

最高の音楽というものに出会えた幸せはかけがえのない経験になるわけですからね。心の底から「Dig Deep」を楽しんでいる自分がいます。

「Dig Deep」の攻撃性は「Rareform」に回帰した印象を受ける。

まったくもってこの「Dig Deep」というアルバム、攻めているアルバムと言っても良いでしょう。それは破天荒極まりない「Rareform」を彷彿させます。メロディが暴れている、そんな印象を受けた「Rareform」を思わせる部分があるのは非常に嬉しいポイント。

まったく落ち着くことなく、かなり攻撃的なサウンドが多く、非常に楽しめるパートが多いのも良いですね。ただ「Rareform」ほど荒れ狂うような「メロディが暴れている」サウンドではなく、整合感を強めていて、テクニカルな要素も同時に強めているところがめちゃくちゃ格好いいですね。

例えば#8「The Endless March」はアグレッシブな曲ですが、「Rareform」ばりにメロディが暴れている点が聴きどころで、それに対し#7「Catacombs」の悪意全開の超絶ヘビーなサウンドは度肝を抜かれます。

まあ「Rareform」なんてもうやったもん勝ちでめちゃくちゃ暴れまくっていたのを思い返すと、色々キャリアを積んできたベテランバンドだからこそ、しっかりとコントロールできているからこそ、時にめちゃくちゃ暴れ、時には強烈にヘビーなサウンドを鳴り響かせることができるのでしょうね。

よくもまあこれほどまでにアイデアが枯渇することなく聴き手を驚かせられるもんですね

既にベテランバンドでありながらもまだまだプログレッシブデスコアという音楽において最前線をひた走り続けるのって本当にすごいことだと思います。まったく期待以上の作品を作り続けるAfter The Burialというバンド、まだまだ進化の過程を歩み続けているんだと思います。

これからも期待以上の作品を作り続けていってほしい、まだまだ最前線で走り続けて欲しいバンドですね。

お勧めの曲について

私のお勧めの曲は以下の通りです。

#1「Collapse」
#2「Lost In The Static」
#3「Mire」
#4「Deluge」
#5「Laurentian Ghosts」
#6「Heavy Lies The Ground」
#7「Catacombs」
#8「The Endless March」

#1「Collapse」

曲の出だしからめちゃくちゃ格好いいリフでガンガンに押しまくるところがしびれますね。Djentなパートも多く、非常に難解ながらも、聴き手にグイグイと攻め立ててくるところがなんとも強烈。まさかこの曲を1曲目に持ってくるとはびっくりです。

#2「Lost In The Static」

静けさからじわじわと聴き手の首を締め付けるかのようなゾクゾクさせられる展開がなんとも格好良いですね。聴き始めのころは結構地味に聴こえたのですが、聴き込むにつれて、ゴリゴリと削るようなギターのリフが非常に殺傷力があるので今では全く違った印象を持つことになりました。

#3「Mire」

そう!これを待っていた!超攻撃的なサウンドに度肝を抜かれたのはこの曲だけではないですが、とにかくインパクトの強烈さはアルバムの中でもダントツと言える。モッシュ必至のブチギレナンバー。

#4「Deluge」

軽快なテンポで曲が始まる時、もう鳥肌が立ちましたね。それくらい曲の入りがめちゃくちゃ格好良いです。驚くことじゃないかもしれませんが、After The Burialってこういう爽快感のある曲も作れるんだなーと感心させられました。

#5「Laurentian Ghosts」

なぜかにやにやしちゃうくらいに爽やかすぎるナンバー。これはもう狙ってるとしか思えないほどバンドの意図が見えてしまうのはなぜなんだろう?爽やかとはいってもそれは最初(前半)なだけで、後半に近づくにつれてはめちゃくちゃ歪んだDjentサウンドに圧倒させられます。最後は再び爽やかなメロディで終わるという構成。

#6「Heavy Lies The Ground」

不穏な空気で始まる曲ですが、曲が進むにつれて異常なほどに歪ませたギターがかなりアンダーグラウンド臭を放っていますね。ちょっとやりすぎじゃない?

#7「Catacombs」

出ました、「Dig Deep」の中でも一番の問題作ともいえるのではないでしょうか。しかしなんでしょうかね、この超ド級のヘビーな音は。いや音の塊と言ったほうが良いでしょうか。まさに「Catacombs(地下の墓所)」と名しただけのことはありますね。音が不吉なほど異常にヘビー過ぎる。。

#8「The Endless March」

まさに「Rareform」の頃を彷彿とさせるメロディの暴れっぷりが気持ちよいですね。まるで「Rareform」の#1「Berzerker」を思い出せる曲です。

本作のマイナスかなーって思うところは?

無いですね。素晴らしいアルバムです。

色々語ったけど・・・ぶっちゃけ本作ってどうなの?

After The Burialのポテンシャルの高さをまざまざと見せつけられる結果となった作品でした。とにかく素晴らしい楽曲の数々に感謝の気持ちすら覚えるほどです。このアルバムを他の方がどう評しているかは全く分かりませんが、個人的には最高傑作と言っても過言ではない作品だと思っています。

とにかく攻めているアルバムと言う印象が強いので、何度も繰り返し聴いてしまいますね。今年のアルバムの中でもダントツに素晴らしい作品だと思います。

映像

Collapse

評価

★★★★★★★★★★ (10.0)

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